みよしブログ

音楽や旅行、DIY等、気のままに!!カメラメインはキャノン6DにEF50mmF1.2Lを多用!!

タグ:谷駅

>>遠州鉄道奥山線 レポート2011 トップページ


前回、谷駅から祝田駅の間の前半の森の区間をレポートした。
今回はその続きから。



強烈な森とブッシュを抜けて現れたのがこの森のトンネル。
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正直なところ、この画像の場所を見つけたときが一番テンションが高かったと思う。
こんなにも綺麗な場所が残されていたなんて。

しかし草が道上に何も生えていないのはどういうことだろうか・・・。

この周辺の動画があるのでここにリンクしておく。
http://www.youtube.com/watch?v=vjCHF8Q9VT4




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200mくらい歩みを進めてみてもしばらく綺麗な並木道が続いている。
昼は温かいのだがここは寒い。夏に通ったら涼しそうな景色である。



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それにしても本当に綺麗な景色だ。ずっと感動しながら写真も撮らずにゆっくりと歩き続けていた。
廃線当時は一体どんな景色が広がっていたのだろう。



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右側の道沿いに植えられた木は比較的低いので当時はなかったのではないだろうか。
でもその奥は結構な森なので当時から空は見えず木々に隠れていたのではないだろうか。

ここからはしばらく並木道を楽しんだ。




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300mくらい歩いて行くと右側に小さな公園が現れてきた。
この公園。実は「小さく」ない・・・。

その理由は、ここを探索した動画があるので見れる方はご覧いただきたい。

http://www.youtube.com/watch?v=hYttRwt-I8Q





ここの軌道跡はなんと
桜ケ丘南散策公園!!

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散策公園の看板の部分を振り返って撮影。

そうだよな~これだけ草が生えてなければそうだよな~。。
動画で見てもらっても分かるが、散策公園の看板を見つけたときの声がひきつっている笑!!



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軌道跡から見えた公園である。この向こう側に軌道跡があるなんて地元の人以外はなかなか気付かないのでないだろうか。




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散策公園の看板の先には『竹で作られた柵』があってその奥は入ることができなかった。





==========<後日追加探索>==========
12/18 
再探索で『竹で作られた柵』を突破している。
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1週間前よりも再探索の時は紅葉が綺麗になっていた。この場所は散策公園看板のすぐ横だ。




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で、さっそく『竹で作られた柵』を突破し、振り返って撮影。奥の紅葉がきれいだ。
この柵を強引に突破したのではなく、少し先に進んだ斜面から強引に上ってきている。





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綺麗な軌道跡が続いていた。ここは管理されていないのだが、草は定期的に刈られているようだ。




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100mほど進むと正面には竹やぶが形成されている。



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この先危険と言わんばかりに横一文字を描いた竹が進路を邪魔をしている。
僕は背が小さいので軽くスルー笑。



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なかなかハードだ・・・。たけやぶやけた、そんな感じに切られて下に横たわっている竹が黒く炭のようになっている。



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横に束ねられている竹と竹の間に足がずぼぼぼぼってハマってかなり焦った・・・。
ここを少し時間をかけて気をつけながら通過する。



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竹藪を抜けると明るみの区間が姿を表した。この明るみ区間の右下が登ってきた斜面だ。

その場所がここだ。画像は初回探索のときのもの。
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綺麗な盛り土の軌道線が少し高い位置に見て取れる。

斜面の下は住宅になっているのだが、ちょうど民家の主人がいたので斜面を登る許可をいただいている。
快く承諾いただきありがとうございました。
ご主人はとても不思議そうな顔をしていた笑。

この軌道を今左から右へ歩んでいる。




さらに奥(右)へと進む。
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なかなか嫌な雰囲気だ・・・。前半の森の区間を思い出す。
もう慣れっこなのでサクサク進んでみる。




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ああああぁぁぁ・・・・。悲しい感じ・・・・。
少し頑張ってみるが、先は通ることができないブッシュであることは、1週間前の探索で確認済みなのであまり無理はしない。




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結構荒れてきてしまった・・・。でももう少し行ってみる。結構慣れてきた、自分笑。




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すでにジャングル笑!!

ちょっと楽しい。まだまだもう少し向こうまでいけそうだ。



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まだ行けそうな雰囲気ではあったが猫短借さんも斜面の下で待っていることだし、ここで引き返すことにした。
ここまでの区間は確実に軌道跡であったことが確認できた。

このブッシュの向こう側の探索は最初の探索の続きをご覧ください。

==========<後日追加探索ここまで>==========




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激しいブッシュが少し高い位置に軌確認できるが、それが道跡だと思われる。
軌道跡の正面に行ってみる。




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はっきりと軌道跡の痕跡が確認できる。さすがにブッシュが激しいのでここから逆走はやめておいた。







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ブッシュのすぐ横にはトンネルがあった。多くの車が通過する257号線を日々支えている。





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このトンネルの右(軌道の進行方向)には歩行者用の階段があった。




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階段の途中から軌道跡を振り返って撮影。
軌道跡はトンネル左のブッシュからこの位置付近を通過していたと思われる。
ここにも軌道跡らしい形状をしていた。若干のずれはあるだろうが大きく外れていはいないと思われる。



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階段を登りきると交通量が非常に多い国道257号線にでる。
先程まで軌道跡を見上げていたのだが、階段によって軌道跡を見下ろす位置まで上がってきた。




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軌道跡はこの付近で257号線に付け替えられてしまっていると思われる。
この先の257号線は軌道跡らしい曲線を緩やかに描いて北上していく。




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久しぶりに軌道跡と現道が重なった。少し寂しいが、だいぶ気が楽になった。

急な下り坂を少し早足で進んでいく。『森』区間にだいぶ時間を食ってしまった。

すでに時刻は12:50頃。あんまりお腹が減っていないので二人ともそのまま探索を続行する。




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坂を下りきると広い場所に出てきた。久しぶりの住宅街である。祝田駅までもう少しだ。




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257号線と軌道跡が合流して700mくらい歩いた付近に「祝田」というバス停があった。


祝田駅もこの場所であったと思われる。

都田駅 - 谷駅 - 祝田駅はかなり時間がかかってしまった。
まぁそれだけすごい楽しかったわけだが。


祝田駅から見た景色。ミカン畑が目の前に広がっている。
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ふぅ。疲れた。半分は終わっているはずなのだが。

そういえば・・・足、特に足首がすごい痛い・・・。竹藪の時に足かなり突っ込んだから捻挫したかなぁ~。



都田口から祝田駅までの軌道跡は地図で表すと下記のようになる。
小さいので拡大して見ていただけたらと思う。
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右から都田口駅、谷駅、祝田駅。

都田口駅から谷駅は軌道跡は歩くことができない場所が多かったが、ほぼ目視で軌道跡を確認できている。

問題視されていた谷駅から祝田駅の区間も森に吸収されていたり、激しいブッシュや竹藪に飲み込まれていたものの、国道257号線の合流地点以外はすべて歩いて確認することができている。
国道257号線の合流地点が確実に「そこが軌道跡」とは言い切れないが、地形や電車の軌道ということを踏まえると、予想している部分が軌道跡である可能性が非常に高い。



激しい森とブッシュと格闘した激熱区間を無事に突破。

この先は金指駅へとつながっていくが、その先は完全に未知である。



第9回につづく

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前回、完全に軌道跡が確認できなくなってしまった都田口から谷駅の区間。

そして林の中へ吸い込まれていく軌道跡。
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この先は一体どうなっているのか。



◆谷駅 - 祝田駅
12/11 11:40

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林の中へ吸い込まれていく軌道跡。ここからは完全に管理はされていないようだ。
またここから見る限りは奥へ行くことができそうだ。

地形の形状は山を掘った形状の割堀にて進路を進めている。




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割堀は浅いが完全に目の前に進路が続いている。林が邪魔をしてなかなか前に進めない。
猫短借さんはいまだに下の現道を歩いている。まだ声をかければ聞こえてくる。




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この凹んでいる部分を線路が通っていたなんて考えにくい。右側の土手の部分に立てば猫男爵さんを遥か下に見下ろせる。
僕はここまま森の中を進んでいく。



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こんな太い木まで育ってしまっていて・・・管理されないとこんなにも雑木林が伸びてしまうのか。自然の力恐るべし。




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これやばくね・・・。

完全に軌道跡が確認できないほど生い茂っている。
ひとまずこのまま行けるところまで進んでみる。




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完全に森に飲み込まれている・・・。
軌道跡は真ん中に綺麗に弧を描いているのが確認できた。画像からはなかなか確認しずらいが、僕は軌道跡の真ん中に立っている。

割堀の形状が水をためていたのか、この目の前の落ち葉が敷かれている部分が沼のようになっていて靴が泥まみれになってしまった・・・。
沼に足を取られないように軌道跡の横を高巻きしつつ前に進んでいく。手や顔に木の枝が当たるたび痛い。




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左側がすこし池のようになっていたが、それは劣りで目の前の落ち葉の部分も沼のようになっていた。
正直いって平らになっているようにみえる部分(軌道跡)を歩きたいがなかなかそうもいかない。



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森に包まれた軌道跡を進み始めて10分50m位しか進んでいない。
左側に石垣が現れてここが軌道跡だったことを物語っている。

足元のぬかるみに注意しながら進む。




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個人的に厄介だと思っていたのがこの笹みたいなブッシュだ。体に絡まるのでなかなか前に進めないのだ。まだ量が少ないのでうまく回避しながら進む。




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ブッシュだらけだ・・・。まぁこれくらいならどうってことない。




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振り返って撮影。緩やかに弧を描いているのが見て取れる。
僕もだいぶ森に分け入ってきたんだなぁ。




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ブッシュが少し減り見通しが良くなった。下に倒れている木をうまくよけながら前に進んでいく。




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少し進むとまたすぐこれだ・・・。画像からは軌道跡がどうなっているかは分からない。
僕は今軌道跡の真ん中に立っていて、軌道跡は正面に続いている。

途中木に手をかけたのだがとげとげの木があり、手のひらにとげが刺さってかなり痛くてテンションが下がった。





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足元に細江町という標識の目印を見つけた。これがあるということは・・・ここは道として使われていたのかもしれない。
実際地図にはこの軌道跡は地図として載っているのだ。あり得ない笑。
しかしこれが「現存する道」として今も存在しているのだから誰かが通るのかもしれない。本当に通るのか??



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徐々に道は険しさを増し目の前は視界がなかなか開けない。
奥の緑の濃い部分に嫌な雰囲気を感じ取った。



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これ・・・まじで・・・??

完全にブッシュに包まれていてしばらく呆然・・・。

もう少し奥まで進んでみたのだがちょっとこれは・・・体にブッシュが絡まってしまって簡単には行けそうになかった。

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軌道跡はここで間違いないのだが、この後ちゃんと軌道跡をたどれるのか、この先がどうなっているのか、少し足を踏み外したら下に落ちるのではないだろうか、そんな不安が一気に僕を襲いかかった。

申し訳ないのだがここで撤退をすることにした・・・。

無念・・・。

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念のためアイフォンのGPS機能で現在地を確認しておいた。便利だ。
この画面の右の発電所の方から左に向かって歩いてきた。現在立っている場所が青い丸い部分だ。
画像を拡大してもらえば分かるのだが、しっかりと「道」として地図には描かれている。ひとまず僕はこれ以上進むことができない「正式な道」を引き返すことにした。

ここから今来た道を引き返すのも一苦労だ。。。

引き返すときに動画を撮っていたどんな道を歩いていたのが気になる方はぜひご覧いただきたい。





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15分後、現道に復帰。猫さん、お待たせして申し訳ない。
この左の川をまたいだ向こう側を僕は時間をかけて歩いていた。まさかここからはこの森の部分を電車が走ってたなんて想像できないだろう。



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僕が森を探索しているときに12時のチャイムが鳴り響いていた。太陽は徐々に高度を低くし、沈みつつある。しかし、時刻はまだ12:15頃。夕刻までに探索が終わるのかそんなに心配はしてなかった。

この画像の目の前の森を僕は横断していた。



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現道を歩いていると、軌道跡に復帰できそうな橋が現れた。なんだこの橋は・・・。
森の探索をしているときにも猫さんから変な橋があると電話をもらっていた。
廃道へ行くための橋か??そんなはずない。怪しい。

ひとまず便利なものにあやかって対岸の軌道近くへ行くことにする。




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橋を渡って右折するとそこには・・・



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軌道跡・・・??猫短借さんは森の探索をしていないので軌道跡と思ったらしいが、僕はそうは思わなかった。
それは高さが明らかに違っているからだ。橋を渡ったすぐの場所に軌道跡はあり得ないと思った。

そして僕は軌道跡が眠っていると思われる左の山の上を仰ぎみた。



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ん??黄色い線の部分に明らかなラインが見えるではないか。
画像では分かりにくいが、しかもその奥には塀のようなものがある。
とりあえずあそこまでざくざくと登ってみることにした。




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おおおおお!!!

何ということだ!!森の中にこんなにも綺麗な場所が眠っていたなんて!!
となりのトトロにも出てきそうな綺麗な道がずっと向こうまで続いていた。

振り返って撮影したのがこれ。
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僕が断念した方向を向いて撮影したのがこなのだが、しばらくは道が続いていそうであった。
ひとまず猫短借さんを「これは見た方がいい」と山の上まで呼び出した。

断念した方へひとまず向かってみることにした。
その時の動画がこれ。
http://youtu.be/q5DYYaL9A4Y

そして行けるところまで歩いたのだが、断念した通ようにブッシュに包まれていた。
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この時僕はブッシュにすごい抵抗があり行くのを拒んだ。
森の探索で見た景色はブッシュ、こちらからみた景色もブッシュ。その【違う位置から見たブッシュ】は同じものではないのかと思っていた。
しかい時間もあまりないということも重なりここを逆走するのを断念した。
ここの断念は正直かなり後悔していた。

念のためここの位置をGPSで確認もしておいた。
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さっきのと見比べても、すぐそこ。住宅街のひと区間程度だ。
ひとまず怪我はしたくないし足も疲れていたので再探索時にもう一度来てみることにしよう。




==========<追加補足>
==========
12/18
一週間後、僕は再探索でこの地に立った。あの断念したブッシュを踏破するために。

で、早速なのだが探索を開始。
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猫短借さん撮影。僕がブッシュに挑んでいる画(笑)。ここから見ると信じられない光景だな笑。



では僕の探索結果を以下に記載していこう。
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森探索で断念した場所までやってきた。実際の所、正面から僕はブッシュをかき分けて手前にやってきたので、ここに立っているときはすでにブッシュ越えは達成している。正直しんどかった笑。

それでは今回はここに突っ込んでいこう。
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奥の方までブッシュは続いていて、向こう側がどうなっているかわからない場合はここは突破していないだろう。
思っていたよりもブッシュは前に進めるということが分かって安心した。
しかし無理に進んでいくとブッシュが足や体に絡まってくるので慎重さを欠いてはならないだろう。




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僕はこのブッシュの下の方を分け入って行った。軌道跡は目視では確認できないが、両側が下に落ち込んでいることから、この部分は盛土になっていたのが分かった。
以前は両側に開けた景色が広がっていたに違いない。



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もう、わけわかめだ笑。このブッシュに入ってから2分くらいなかなか景色が開けてこない。
一度この道を通過しているとは言え、行きも帰りも要する時間はあまり変わらなかった。



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徐々に先が見えるようになってきた。木々の影になりにくい盛り土部分はブッシュが育ちやすいのだろう。
これはこれで楽しい笑。



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完全に景色が開けた。跡は猫短借さんが待つ場所までは簡単に行けてしまう。



振り返って撮影。
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もう行かない笑。「お前なんかにもう用はねぇ」と捨て台詞を心の中で言った後、猫短借さんの待つ場所へ戻った。

念のためブッシュを超える動画を撮影したので気になる方はご覧いただきたい。


==========<追加補足ここまで>==========





ブッシュから進行方向を見た画像がこれ。
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これ、「ブッシュ突破していたら相当感動したんだろうなー」と思いつつ進路を進める。

今回はここまで。

次回この森のトンネルを楽しみ、祝田駅まで到達する。





第8回につづく

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前回都田口駅までやってきた。その先から左に大きくカーブしていくのだが、ここから2駅の区間が個人的にかなり熱い区間になった。

まずは都田口駅から谷駅までの区間だ。



◆都田口駅 - 谷駅

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これは前回の都田口の画像だ。軌道は画像の黄色い部分を通過していたと思われる。
その理由はその先に左へカーブする道が左の家の向こう側につながっているからだ。




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家の裏には空き地があった。その奥に緩やかに左にカーブする道が残っている。
空き地の向こう側に回ってみたいとおもう。




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空き地の向こう側はこのような景色が広がっていた。軌道跡らしいゆるやかな左のカーブが続いている。




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200m位進んできたのだが・・・道なくない?




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突き当たった。猫短借さんが棒立ち。
しかし右側に奥に続く道があるのが分かると思う。右に5mずれた画像がこれだ。




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綺麗な曲線を描いている。


振り返って撮影してみた。
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先程とおってきた曲線が最後の方で左に角度がきつくなっていたので、きっとこの画像のような軌道跡を描いていたのだと思われる。


余談だが、さっき猫短借さんが棒立ちだったが、「道がない・・・」と絶望しているのではなくて、「魚の骨だ・・・じゅる」的な感じだったんだと思う。それがこれ。
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お魚くわえた野良猫、猫短借笑。猫さんもこういうものに目を奪われる特性があるようだ笑。




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100m位進んできたのだが、月日が経っていて道がくねくねしている。
しかし軌道跡はここであることは間違いなさそうだ・・・。



さらに進むと・・・。
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え・・・。
プレハブの民家に突き当たってしまった・・・。
猫短借さんと二人して絶望したのはいうまでもない。




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左に空き地があったのでここから向こう側にまわりこめるだろうか確認。




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えーーー・・・くつ下にいろいろくっついてきそうで嫌だった。
ざくざくざくざく。




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プレハブの民家の裏にどこかの会社の倉庫があった。
プレハブの民家とこの倉庫の下が軌道跡だったのだのだろうか。

さすがにここは侵入できないので一度戻って会社の倉庫の向こう側へ回り込んでみたいと思う。




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倉庫の向こう側で振り返って撮影。さっきまで左の石垣の上にいた。
曲線的にはここが軌道跡っぽいのだが。




とりあえずこの先の進行方向を撮影したのがこれ。
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プレハブ民家と倉庫の下を軌道が通っていたことになると黄色い部分を通っていたことになるが、オレンジの部分は5m以上の段差になっていて、下にはビニールハウスの畑が広がっていた。軌道跡の痕跡はまったくなかった。




上の画像の右に錆た橋柵があるのは分かるだろうか。
その橋の上に立って振り返って撮影した画像(プレハブ小屋と倉庫の北側)がこれ。
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あんなところに怪しい柵が!!その下には階段が続いていた。
でも完全に草に囲まれていてあそこまで行くことは厳しそうだ。

右上にある建物がプレハブの民家なのだが、もしかしたらプレハブ民家の右側からこの柵がある部分を下に下っていたのではないだろうか。




==========<考察>==========

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これは都田口駅紹介の最後に掲載したグーグルマップの画像だ。見にくい方は拡大してみてもらいたい。
途中で道が切れている部分が今軌道が見つけられなくて困っていた場所だ。



探索終了後、ヤフー地図の航空写真を見ていたのだが、その画像はこれ。
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分かりやすくラインを記載したのがこれだ。
IMG_4663_3
赤いルートは探索の時にここだと思っていたルート(右の丸は都田口駅)だが、途中で5mの段差に遮られてしまった(×の部分)。
しかし本来の軌道跡は途中から水色のラインで急こう配で下り、道路の橋になっている下の部分を割堀で通過していたのだと思われる。


これらをまとめてみたのが下記だ。
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先程行き止まりになってしまった画像だが、軌道跡はこのプレハブ小屋の右側を下って行った。




IMG_4663_5
怪しげな柵と階段の画像のこの部分を向こうから下側に下ってきたと思われる。

下記のURLに水色のラインの急こう配を下っていると思われる当時の列車の画像があった。
http://6.fan-site.net/~haasan55/images/EntetuOkuyamasen/kiha1801Miyatani1ms.jpg
(リンク先「遠州鉄道奥山線」様より:http://6.fan-site.net/~haasan55/EntetsuOkuyama.htm
地形が一致しているので間違いないと思われる。

==========<考察>==========





探索当時も僕はこの急こう配を下っていたと思っていたので「そういうつもり」で写真を撮影していた。
しかし、さすがにあの草むらには入る勇気がなかったので現道の綺麗な道から探索した。
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急こう配を下って、現道の橋の下をくぐり、このビーニールハウスの脇を軌道跡は通過していた。

この部分と思われる当時の画像も先程のHPに掲載があった。
http://6.fan-site.net/~haasan55/images/EntetuOkuyamasen/kiha1801Miyatani2Cm.jpg
(リンク先「遠州鉄道奥山線」様より:http://6.fan-site.net/~haasan55/EntetsuOkuyama.htm

探索の後にこういう画像を見るとより興奮するものだ笑。





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少し進んで振り返って撮影。ビニールハウスも使われている様子はなく草だらけだ。
このビニールハウスの影になっている部分を軌道は通過していた。




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軌道跡には車の轍(わだち)が残っていたので、確認がしやすかった。
徐々に徐々に現道と軌道跡の高低差がなくなってきた。





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ついに現道と軌道跡が合流する。
ここからは現道をトレースすればよさそうだ。




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ところどころ緩やかに右左にカーブしつつ下り勾配が続いていく。自転車で走行したら一度も漕がずに気持ちよく下って行けそうだ。


さらに進んでいくと・・・
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んんん?!?!


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おおおおお!!!

これは確実に電車が通過していた盛土!!
当時の形のまま綺麗に残っていた。
ここより手前は少し堀崩されてしまっているがこの出会いにはかなりテンションが上がった。





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見つけたのだから乗らないわけには行かない。
早速上ってみた。

土手の上はきれいに草刈がされていてきれいに整備されているようだ。
近くに発電所があるのでその管理だろうか。





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少し進むと鉄橋の骨組みが残っていた!!
これも奥山線の名残としては有名らしく、この鉄道の探索ではかならずといっていいほど皆が訪れる。





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猫短借さんは高所恐怖症でこの土手の上も怖いらしく、すぐに下に下りてしまった。えええ・・・・ここの高さも怖いの・・・。

橋があるならわたらないわけには行かない。
ということで橋にさらに近づいてみる。




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ええ・・・こ、こわい・・・。

橋はいたって頑丈そうだが、本当に大丈夫なのだろうか・・・。
途中には草が鉄の部分を隠していてよりこわい・・・、すべりそうだし・・・。

1分ほどこのあたりで怖い怖い言っていた。

走り幅跳びの僕の記録は3m50なのでジャンプで軽く超えられると思ったが、それではわたったことにならないのではないか・・・。




そんな葛藤を繰り返していたのだが・・・
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結局やめた笑。臆病者という人も絶対にいると思うが、今回の探索は踏破(この足でそ軌道をすべて歩く)ではなくて、奥山線がどのような場所を通過していたかを確認することが優先だ。
怪我をしていては意味がないので、安全に下からの探索をすることにした。

橋を下から覗き込むように撮影したのが上の画像だ。
正直下は5mくらい下にどぶが流れているので落ちたら怪我は確実だと思う。
しかも、一眼レフを持っていたのでさすがに水に落としたくない。





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名残惜しく鉄橋を後にする。





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ここからはずっと土手の上を軌道跡が通過していた。
橋よりこちら側は崩落防止用の壁が作られていて、こちら側から上ることはできなかった。
しばらくこの壁につたいながら上れる場所を探していく。




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しかしその壁は高くなかなか上る場所が現れない。
強引に上ろうとしたが壁は垂直に近く上ることは無理であった。
怪我をしないためにここは軌道跡を見上げながらの探索。




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途中石垣を確認することができた。
あの石垣は当時のものであろう。近くで触りたい。





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軌道跡の下の道を歩いているわけであるが、その右側には発電所があった。
こういう電線がたくさんある光景を目にすると妙にテンションがあがる笑。僕だけ??





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壁をつたい始めて300mくらい歩いてきただろうか。相変わらず僕と軌道跡の高さの距離は縮まることはなく平行線だ。
軌道跡には立派な鉄塔が建っていた。

人々の生活を支えた鉄道は廃鉄になってしまい、そして新たに人々の生活に光を与えるこの鉄塔が、新しい「道筋」をともしている。ここでも新旧の交錯を感じることができた。

この写真の奥で壁が少し下に下がっているようだ。





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おおお!!なんと土手の側面には簡易的だが階段が作られていた。
きっと発電所の管理用の階段だろう。
特に立ち入り禁止って記載がないので軌道に復活してみる。





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軌道に復帰して振り返って撮影。
軌道上には草が生い茂っている。

せっかくなので鉄塔があった付近が谷駅周辺だと思うので少しだけ戻って見たいと思う。





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ずっとこのような景色が続いていた。きっと僕が断念した鉄橋からここまでこのような景色が路線上にはあったのだと思われる。




さらに奥に進んでみる。
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先ほど撮影した鉄塔の下まで来て進行方向を向いて撮影したのがこの画像だ。

ここの部分は異様に場所が広くなっていたのでこの辺が谷駅の名残ではないだろうか。
現在は鉄塔が複雑な斜面を使って建設されている。

猫短借さんは高いところが苦手なのでここまで来るのは断念していた。
先ほどの簡易的な階段の下で待っているのでこの辺にして戻ろうと思う。
目視では軌道跡は確認できているのでこれ以上はやめておいた。




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階段の下では猫短借さんが待っていた。
しかしここからの軌道跡の景色が非常にきれいだったので「もう少し上を歩いて行きたい」と猫短借さんに許可を得て、僕は上での探索を続けた。





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それにしてもこの景色は非常に美しいと思う。
当時の景色とは全然変わってしまっていると思うが、この紅葉の景色は足の疲れを忘れさせてくれた。

あ、そういえば足・・・痛いな・・・。





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以前はこの木はもっと小さく、列車にやさしい木陰を写しだしていたのではないだろうか。
僕もこの緩やかな曲線を楽しみながらゆっくりを木のトンネルを通り抜けていく。

谷駅からも続きを勢いで記載してしまっているが次の画像で第5回は終了とする。
次の画像を最後にした理由は・・・





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軌道跡の先が・・・

どうなってんだ、あれ?!?!


完全に軌道跡が森に吸い込まれている・・・。

次回、奥山線探索、最大の難所に迫る!!



第7回へつづく

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